【那覇国際高等学校 狩俣 弥央望さん(相撲部)】相撲も学業もどちらも大切、文武両道でストイックに励む

沖縄の高校力 Dream INTERVIEW
那覇国際高等学校 狩俣 弥央望さん(相撲部)

狩俣 弥央望 普通科2年 相撲部 【実績】 ●令和6年度 沖縄県高等学校新人体育大会 相撲競技 無差別級・100キロ以上級 優勝

強く賢く、そして優しさも兼ね備えた高校生力士

わんぱく相撲がはじめの一歩

運動部はいろいろあるが、沖縄ではあまりなじみのない相撲部。それもひとりで相撲部に所属しているという、那覇国際高校の狩俣さんにお話を伺った。「相撲をはじめたのは小学4年生のとき、学校代表で『わんぱく相撲』に出場したのがきっかけでした」そう和やかに話す狩俣さん。今年行われた相撲の新人体育大会で優勝し、新聞に掲載されていた勝負中の写真を見て、キリッとしたイメージが強かったが、実際にお会いした狩俣さんは、おだやかで優しい印象を受けた。子どものころから大きな体格で、相撲に取り組む前はバスケをやっていたという。わんぱく相撲で優勝した狩俣さんは全国大会にも出場し、相撲競技に力を入れている中部農林高校で相撲の練習を行うようになった。中学卒業後の進路を考えたとき「中部農林高校も選択肢のひとつにあったが、相撲以外の可能性も広げたかった」と勉強にも励み、那覇国際高校へ進学した。高校ではひとりだけの相撲部に所属し、土日や長期休みに中部農林高校での練習へ参加している。平日は練習時間もできることも限られるが、筋トレやストレッチなどの自主練に取り組んでいる。夏休みにカナダへ留学をし、海外の文化にふれる経験もした。身長約185センチ・体重約130キロの大きな体格の狩俣さんだが、海外で「相撲をやっている」と伝えると「相撲をしている割には小さいんじゃない?」と言われたこともあったそうだ。留学はいろんな意味で海外のスケールの違いを体感できる良い機会になったことだろう。

高校卒業後は相撲を活かした進路を考え中

沖縄大会の相撲競技で優勝した狩俣さんの今後の目標は「全国大会に出場し、ベスト8に入ること」だという。そのために、平日は自主練をして体力をキープし、週末は中部農林高校での厳しい稽古に取り組む。ヘルニアになり腰痛に耐えながらの稽古は大変だが、目標に向かってストイックに励んでいる。相撲と学業の両立をがんばっている狩俣さんに、高校卒業後の進路についてお聞きした。「先輩の中には、相撲で有名な大学に進んだり、角界に入るかたもいる。私は勉強も好きなので、教師やコーチとして相撲を教えることも考えている。怪我をしたときに、相撲向けの理学療法士など、選手を医療でサポートする仕事もいいと思った。海外で相撲競技を広めることも含めて、卒業後の進路を考えているところ」だと教えてくれた。相撲一択の生き方もあれば、相撲を活かした仕事もある。幅広い選択肢の中から、狩俣さんは自分にピッタリの道に進んでいくと感じた。沖縄の相撲競技が広まり、狩俣さんの活躍の場も広がりますように!

新人大会で優勝したときの賞状とメダル。大会で2冠を取れたときの歓声は忘れられない瞬間。

高校でただひとりの相撲部。同級生から相撲のことを聞かれたり興味を持ってくれると嬉しい。

沖縄の高校力 2025 那覇国際高校 狩俣 弥央望さん(相撲部)

※学年や実績など、内容は全て取材当時のものです。

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