身近な活動を継続し、 アイアーン部の存在を広めたい。

沖縄の高校力 Dream INTERVIEW
沖縄尚学高等学校 アイアーン部

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【左から】山口 陽菜子・宮城 ありの・幸喜 そら・知念 りり・三浦 ミミ・小島 佳梛

孫の孫の孫の世代まで見据えた地域社会を目指して。

国際通りの清掃活動でゴミの多さを目の当たりにした。

部活動の名前にもなっている「iEARN(アイアーン)」という言葉は、大半の人が初めて聞くのではないだろうか。International Education And Resorce Networkの頭文字から作られた造語であり、世界140の国と地域、3万以上の学校が参加するグローバルなコミュニティのこと。国連が定める17個の持続可能な開発目標(SDGs)と連動したプロジェクトに取り組んでいる。iEARN部はその一部として、異文化交流、被災地支援、地域の清掃活動を行っている。その中のひとつである国際通りの清掃活動でのこと。言わずとも知れたリゾート観光地の沖縄は、ゴミは少ないと思っていた。しかし、人目のつかない場所にレシートやタバコの吸い殻、空のペットボトルなどがたくさん落ちていて、持っていたゴミ袋は一瞬でいっぱいになるほど。すれ違う人たちに応援の声をかけられたり、自分たち以外の人によって掲示された、ポイ捨て禁止などのポスターが目に入り、同じ意識の人たちもいることに安堵した嬉しい出来事もあった。

創部20年を迎える今年。伝統を守り、よりチーム力を高めたい。

iEARN部は今年で創部20年を迎える。アクリル束子を販売し、得た収益を東日本への被災地へ寄付したり、プレゼン用に自分たちの活動を分かりやすく伝えるため、動画やポスターなどを制作したり、先輩たちの活動を受け継ぎつつ自分たちらしい活動にも力を入れている。ぬいぐるみを留学生の代わりとして送り、向こうで様々な経験をしてきてもらい、情報交換をするテディベアプロジェクトでは「海(かい)くん」と「結(ゆい)ちゃん」を台湾に送り、みんなそれぞれの得意分野を生かし、現地の文化を知ることができた。そんな活動の中、付属中学の中学生も交えた幅広い世代の部員が活躍する環境があり、みんなそれぞれの長所を活かせる集団づくりができるようになった。「先輩に言いづらいことも言い出せるような環境作りを大切に自主性を忘れず、自らの興味探求を通じて、チーム力を高めていきたい」。と強い気持ちを見せてくれた。

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国際通りで行ったゴミ拾い。持っていたゴミ袋はすぐ一杯になった。次回はもっとたくさんゴミ袋を持っていく! と意気込む。

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交換留学で海外へ送ったぬいぐるみたち。 今となっては大切な部員の一員となっている。

沖縄の高校力 2021 美里工業高校 琉球Oceans(調理科)

幸喜 そら
sora koki
普通科2年。個人的にルームメイトと集めたペットボトルの蓋4万個で描いた沖縄の地図は圧巻。その後、4万個の蓋はリサイクル業者へと引き渡した。

知念 りり
riri chinen
国際文化科学科1年。国際的な情報交換の場で、小学生がしっかり自分の意見を伝えていることに驚いた。世界との差を感し、自分自身も触発された。

※学年や実績など、内容は全て取材当時のものです。

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