【那覇国際高等学校】まずは競技かるたの楽しさを たくさんの人に知ってもらいたい!

沖縄の高校力 Dream INTERVIEW
那覇国際高等学校 競技かるた

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全国レベルを目の当たりにした全国大会。そこで渡り合える実力を付け、まずは1勝を勝ち取りたい。

まだ、あまり知られていない競技かるたについて。

沖縄県ではまだまだメジャー競技とは言えない競技かるたは、お正月に家族や親族で楽しむ一般的なカードゲームの「いろはかるた」ではない。「小倉百人一首」の札を使い、読み手が歌の半分である上の句のみを読みあげ、残りの下の句が書かれた札を二人の競技者が一対一で取り合う競技。つまり上の句が読まれた瞬間に、下の句がわからないと競技にならず、高い記憶力が必要だ。また競技時間である約1時間もの間、読み手の声に瞬時に反応する高い集中力、判断力も欠かせない。いざ、下の句を払う瞬間には俊敏でしなやかな体の動きが求められ、戦術も勝敗を分ける大事な要素となり、知力、日々の鍛錬が欠かせず、メンタル的要素とフィジカル的要素の両方の総合力で、目にも止まらぬ速さで札を取り合う競技。そんな競技かるたは、2008年に連載がスタートした大ヒットコミック「ちはやふる」によって若い世代へと広がった。2016年には実写映画化され、現在の那覇国際高校競技かるた部全員が影響を受けたと言っても過言ではない。その「ちはやふる」の言葉を借りると競技かるたはスポーツなのだ。

競技かるたの聖地「近江神宮」で得たもの。

那覇国際高校競技かるた部は部活動の練習に加えて、沖縄県のかるた会へも足を運び、老若男女問わず、競技かるたを楽しむ方々と一戦を交え、日々練習に励んでいる。その成果が実り、沖縄県総合文化祭、選手権大会において年々優勝を勝ち取る常連校となった。第44回沖縄県総合文化祭の決勝戦で、はなんと那覇国際高校の同校対決となり、1位2位を独占し全国大会へと駒を進めた。全国大会では「ちはやふる」でも出てくる競技かるたの聖地「近江神宮」へ行けたことが嬉しかったと語る。そこで感じた県外他校の選手の集中力の高さ、札の取り方や構え方を見て、全国レベルの壁の高さを目の当たりにした。まずはその全国大会で1勝することを競技かるた部員全員の目標として掲げている。そのためにはもっと部員を増やして、競技かるた部を盛り上げたい。そしてその盛り上がりが沖縄県のかるた競技人口を増やすことにもつながっていくと自覚している。歌が詠まれると全ての動きが止まり静まり返る場内、畳の上で繰り広げられる研ぎ澄まされた駆け引きにきっと多くの人々が魅了されるはずだ。

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ひらがなばかりでどれも同じようにも見える札。しかし、部員それぞれ思い入れのある札がある。

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札を取り合う瞬間は、目にも止まらぬ速さで、手と手が接触することもある。

沖縄の高校力 2022夏 那覇国際高校 競技かるた部

(写真左下)宇根 柚羽
yuzuha une
普通(理系)2年。競技かるた部副部長。授業で、知っている歌が出てくると嬉しい! 競技かるた部に入れば、古文の成績が上がるかも?

(写真中央下)仲里 恒星
kosei nakazato
普通(理系)2年。全国大会は、不運にも体調不良で欠場! 今年こそは2大会分の気持ちを持って全国大会へ行く!

(写真右下)城間 万采
maaya shiroma
普通(文系)2年。競技かるた部部長。性別、学年関係無く、部員全員が楽しく部活ができる環境を作りたい。

※学年や実績など、内容は全て取材当時のものです。

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