【開邦高等学校】自分の未来は自分でデッサン! 目指すは 型にはまらないアーティスト

沖縄の高校力 Dream INTERVIEW
開邦高等学校 天野 よいひさん(芸術科 美術コース)

芸術科 美術コース 1年 【実績】 ●全国書画展画の部 ⾦賞 ●中⽂連スケッチコンテスト 中⽂連会⻑賞 ●全琉 図画の部 優秀賞 ●沖縄県アートコンクール 優秀賞 ●全国中学校アートの甲⼦園 銀賞「イデアの⿎動」 ●中学総合⽂化祭ポスターコンクール 中⽂連会⻑賞 ●沖縄県中学校アートコンクール 平⾯部⾨ 中⽂連会⻑賞 ●沖縄県⾼等学校総合⽂化祭 ポスターの部 最優秀賞

創作のエネルギーにあふれ、息をするように描いている。

物心がついた時から描き続けてきた天性の絵描き

デザインの仕事をする祖父と絵を描くのが好きな父の影響で、自然と絵を描くようになった天野さ ん。4歳のころ絵画教室に入ったが、子どもクラスは工作など物作りが多かったので、小2の時に社会人クラスに変更し、いろんな大人たちに混じって絵を描いていたそうだ。中学校では美術部に入り、先生の勧めるコンクールにも出品。それまでコンクールに応募するのは苦手に思っていたが、テーマを決めて描くことにチャレンジし、中学の3年間で21回も受賞することができた。描くことに対して意識が変わったのは、第2回全国中学校アートの甲子園で銀賞を受賞した作品「イデアの鼓動」だ。それまで描いた絵を身近な人に褒められることはあったが、新聞やウェブ上に掲載された記事を見て、見知らぬ人からもあたたかいコメントをもらい驚いたし嬉しかったという。中3で進路を考えた時、幼いころに作品展を見て印象的だった開邦高校へ進学することを決める。芸術系の道に進むことを反対される人も多いが、天野さんの親御さんは好きなことを応援してくれた。開邦高校に入学して、本気で絵に取り組んでいる人がこんなにもいると知って嬉しく なった天野さん。学校内外のコンクールも多いので、学校でも家でも毎日楽しく絵を描いている。

目指すは沖縄のインスピレーションを表現するアーティスト

開邦高校では普通教科と美術系の授業があり、今は素描(そびょう)・美概論・構成など3つの内容に取り組んでいる。絵を描く上で大変なことはあるか聞いてみると「大変なことはなく、絵を描くのが大好き」と笑顔で答えた。小さなころから高みを目指してきたという天野さんは、高校卒業後、東京芸大への進学を希望している。実際にいくつかの芸大を見学して、東京芸大の学生の雰囲気や創作のエネルギーを肌で感じ「この環境で描きたい!」と強く思ったそうだ。生まれ育っ た沖縄で培ったアイデンティティ。琉球王朝の歴史や文化、沖縄に生まれたからこそ描ける作品を生み出したい。画材やジャンルでくくられない絵画のほか、立体作品やデジタル映像などいろいろな経験を重ね、表現するために必要なものを取り入れて引き出しを増やしたい。職業的には画家だが、作品を通して社会にメッセージを届けたり、見る人にエネルギーを与えるアーティストを目指したいと熱く語る。良い日に生まれたので「天野よいひ」、父がつけてくれた唯一無二の名前は、作品と共に人々の心に刻まれることだろう。

「絵を描くのは楽しいし大好きです!」満面の笑みで語る天野さん。

開邦高校の入学試験の実技テストに備え、2時間でデッサンを描き上げる練習をした作品。

沖縄の高校力 2024 開邦高校 天野よいひさん

※学年や実績など、内容は全て取材当時のものです。

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