未来の行き先は、自分自身が知っている
「やりたいこと、やるべきこと」を考え、感じるハートを育てていく
今やりたいこと、できることを全力でやってみる!
夢に向かって一歩、踏み出してみよう!!
Interview
現在、東京を拠点に活動を続けるシンガーソングライターのMaico。心の声を聴き、やるべきことを見定め活動していく中で、さまざまな出会いやチャンスと巡り会う。2015年には、「長渕剛の10万人オールナイトライブ2015in富士山麓」にてゲスト出演し長渕剛以外で、唯一オリジナルソングを披露した。必ずしも順風満帆に右肩上がりの活躍ではないが、心が折れそうになったときでも、彼女は常に心の声を聴きそれにしたがってしっかりと行動してきた。その積み重ねが、幸運を呼び込む事にもなるのだ。彼女の生き方そのものが、未来に挑むみなさんへのメッセージ。Maicoスペシャルインタビュー、ぜひご覧ください。
自分の行動で結果を出す。進学希望の毋に手紙で伝えた歌への想い
— 現在のMaicoさんの夢は何ですか?
Maico 音楽を通して伝えたいテーマがあります。それは「愛」、「自然」。とても大きな究極のテーマだと思うんですが、それを音で表現したいんです。
「愛」、「自然」についてもっとインプットし、昇華して音楽としてアウトプットしたい。
自分の表現したいことをしっかり作品にできたらと思ってます。
どこの県、どこの国に行っても、「自分を求めてくれている人がいる」そんなシンガーソングライターになりたい。それが私の夢です!!
— 音楽を始めたきっかけを教えて下さい。
Maico 中学2年生の頃、デフテックの唄を聴いて励まされました。「音楽って人の心を変えることができるんだ」と感動したし、とても衝撃だったんです(笑)。それが人前で歌いたいと思うきっかけです。父が昔から使ってたクラッシックギターで練習しはじめました。そして、中学3年のクリスマス、毋がギターを買ってくれました。「受験が終わるまで触ったらだめよ」って言われたんですが、こっそり触りながら3コードだけ覚えて曲を作りました(笑)。その頃って、ネットとかも自由に使える環境ではなかったのでとにかく自己流。だからコードも3つしか知らなくて、歌える歌もないから自分で歌を作って歌っちゃえって(笑)。もしかして、今のようにユーチューブなどインターネットで音楽もしっかりコピーできるような環境だったら曲作りに走らなかったかもしれません。
— 高校生時代どんな学生でした? 思い出のエピソードを教えて下さい。
Maico 県立具志川高校に入学してすぐに4人でガールズバンドを結成、2年生の時にはじめてコンテストに出場しました。でも、予選落ち(笑)。同い年のライバルのバンドは、予選通過。それが悔しくて、毎日猛練習してイベントにも出まくりました。そして3年生の時に同じコンテストにチャレンジして県内で優勝! その頃の友達は、いまでも良い仲間です!! それぞれ夢にむかってチャレンジして実現してます。東京で美容師、沖縄でパティシエ、イルカの調教師。社会人になっても励まし合って、お互いが刺激になってます。やっぱり夢を共有し一生懸命がんばった友達っていいですね。
— 進路についてはどのように考えていたんですか?
Maico 「ミュージシャンになりたい」という想いが強かった。でも毋は進学希望でした。毋を説得する為に、自分の音楽への想いを手紙にしました。その文を毋に見せた頃から進学についてあまり言われなくなりました。本気で伝える事ってとても大切だと思うんです。最近毋に確認したら、「この作文を読んで受け入れた」って言ってました(笑)。
「ミュージシャン志望」ということは、周りにも公言してたんですけど、その頃は、みんなに笑われていたんです(笑)。でも、私は本気だし、「自分の行動で結果を出していこう」と決意を固めていました。
「夢がある事」が良い事ではない。夢を追いかけ、成長する事に意味がある
— 高校卒業後、2010年に弾き語りスタート。当時、どんな活動をしてましたか?
Maico 高校を卒業してすぐに弾き語りのスタイルでライブ活動をスタートし、いろんなバンドのジョイントライブに出演させてもらってました。バイトしながら練習と曲作りとライブの日々。その当時は、「いつかは、メジャーデビュー」という想いが強かったかな。当時のオリジナルは、社会に対する反骨精神で作った曲が多かったですね(笑)。視野が狭かったし、音楽で食べていくためのプレッシャーも凄かった。だから、俯瞰で自分を冷静に見る事ができなかったと思います。
— 曲作りにおけるターニングポイントは?
Maico 20歳のころがターニングポイントでした。「10代は夢がある事が良し」だと思ってたけど、成人式で友達にあって近況を聞くと、それぞれが成長している。自分よりもステップ・アップしてるんだと痛感しました。夢に進んでいるつもりだけど、出口が見えない状況の自分が恥ずかしく思えました。自分自身を変えたいと思ったし、とても落ち込みました。
ちゃんと仕事をして、音楽以外の世界でもまれ、社会勉強しようとダイビングショップに就職しました。音楽をやらずに仕事三昧の毎日。1年半くらいずっと。しっかりと社会の中でもまれないと、私の音楽が聴く人に届く訳がないと痛感したんです。一気に私の中の音楽観も変わっていきました。入社してから1年半くらいが経った頃、ダイビングショップのみんなが呑みに行くバーで初めて歌ったんです。そしたら、「歌やった方がいいんじゃね」って、応援してくれるようになったんです。社会でもまれることで初心に返ることもできたし、何より私の歌を受け入れてもらった瞬間でした。
東京へ—。出会いが出会いを生み、夢実現をあと押し
— 音楽を再度作り始めたのは?
Maico 東京でライブがやりたいと思って、1ヶ月半という期限を決めて旅をしました。普通はレーベルやレコード会社に売り込むかもしれないけど、あえて飛び込みで小さなバーに行って歌わせてもらったり、紹介でライブも増えました。千葉の駅でストリートライブしてたら、路上詩人の人に出会って、沖縄の友達を紹介してくれました。その人からイベントに誘われ、とあるカフェの忘年会へ。100人くらい来てて、たくさんのクリエイター、ミュージシャンと出会って、さらにライブが増えていきました。その出会いがとても大きいです。この頃出会った人とは、今でも繋がってて、東京での活動のベースとなってます。人との出会いが夢を後押ししてくれてるなって感じました。
— 2014年ミニアルバム
『Seize The Day』リリース
Maico 等身大の自分の思いをアルバムにしました。毋、友達、そして好きなひとに向けて作った歌です。もうその頃には、10代の頃のような否定的な気持ちはなくなってました。社会でもまれる中で、人それぞれの生き方を受容することができるようになったのだと思います。ライブは、沖縄と東京でやるようになりました。ライブ優先でスケジュールを組みやすい仕事をしながらの活動。そして活動資金を貯めて、2015年に活動の拠点を東京に移しました。
— 拠点を東京に移した理由は?
Maico バイトしながら沖縄でライブをやるという生活はとても快適だったんですけど、生温い感じになってるなと感じたんです。先が見えない感じ。そこに危機感を感じ、沖縄を出ることにしました。とりあえず横浜に行って、1か月旅して考えようと思いました。以前東京のカフェで出会ったパーカッショニストとふたりで伊勢佐木町で生音で路上ライブをやることに。その路上ライブをやってたときに出会った方が長渕剛さんがやってる番組スタッフの友達で、オーディションを紹介してくれました。
自分のやりたいこと、やるべきこと
尻込みせずに伝え、掴んだ大きなチャンス!!そして見えた未来に向けてやるべきこと
— 長渕剛との出会い
「ブチまけろ! 炎の魂–長渕炎陣–(BS民放)」に出演した経緯を教えて下さい。
Maico 長渕さんと若い人たちがトークするという番組で、そのオーディションに参加しました。トーク番組のオーディションだったのでトークだけという条件付。でもギターを持ち込んでオーディションへ(笑)。たくさんのスタッフがいる中で真ん中に長渕さんがいました。そしたら、長渕さんが「歌ってみなよ」って言ってくれて、フリースタイルで歌ったんです! 今日の私にしか伝えることのできない歌を。その日が3月11日だったので、そのことをテーマに。自分的に出来は良くなかったんですけど、長渕さんが「元気が出たよ!」って言ってくれて番組出演も決まりました!!
そして番組収録日。まわりのスタッフは、私がギターを持ち込んでいる事を心良く思ってなかったと感じてました。だから、一応ギターは、楽屋においてスタジオに入ったら、リハの時に長渕さんが「ギター、チューニングしとけよ」って言ってくれて、リハからセッションさせてもらいました!! 番組本番、長渕剛さんの新曲を一緒にやろうって……。新曲だけど歌ってみろって(笑)。キーが違うから自分らしく自分の歌詞とメロディーで歌えって。ほんと嬉しかったです!! きっと、私の気持ちを分ってくれてたんだなと思いました!!
— そして、長渕剛「10万人オールナイト・ライヴ 2015 in富士山麓」に出演!
ソロで歌うという夢のような事が実現しました。
Maico 長渕さんのスタッフから、リハを観に来てと連絡が入りました。番組に出演してたラッパーの2人とリハを見学してたら、長渕さんが、「なんかみんなでやろうよ」って言ってくれて、長渕さんの歌でセッションをすることに!! でも、せっかくの機会だから私らしいメッセージの伝え方ってできないかなって思い「すいません、わたしもメッセージしたいので16小節ください」って言ってたんです。長渕さんは即答で「よし分かった、今やってみろ」って。思いきりメッセージを伝えました。「いいメッセージじゃねぇか」って言ってくれたんです!! それで、私のパートができました。
10万人の前で歌える機会をいただいた嬉しさがありました。でもしっくりいかない感じも残ってて……。ほんとは、「てぃんさぐぬ花」を歌いたいって。翌日のリハ、「こんなに良くしてもらってる長渕さんにこれ以上の要求はできない」って思いました。
モヤモヤが残ってる中、リハがスタート。そしたら、長渕さんが「まいこちゃん、もっと自分らしい沖縄っぽい歌ってないの」って言ってくれたんです!! 「てぃんさぐぬ花」が歌いたいって答えました。そしたら「わかった、じゃぁ、まいこちゃんの「てぃんさぐぬ花」から入ってセッションしよう」って!! それで歌える事になって……。
あんなライブは、一生できないんじゃないかなっていうくらいの凄いライブでした。
緊張感も凄い。観客が遠くの方までうごめいてる。まるで合戦のイメージなんです。
怖さをも感じました。
そんな中、みんなが支えてくれました。スタッフの方から、「キミはここに立つべき人」って言ってくれて。
そして本番、「沖縄の新人がいるんだけど」という長渕さんの呼び込み。
最初に自己紹介。絞り出すような声で、少し震えてました。そして歌。
「もっとのびのび歌ってくれ。気持ちよく歌ってくれ。そしたら声のこだまが聴こえてくる」。歌う前に長渕さんの言葉を思い出し、夢中で歌い始めました。
すると、ほんとうにこだまが聴こえてきました。それから落ち着いてしっかりと歌うことができたんです!!
お客さんもみんな暖かくて、無名の新人のわたしを応援してくれました。
歌の途中から、みんな旗をふってくれて……。とても素晴らしいステージでした。
ライブ終わりで剛さんが「お疲れ」って。
でも、終わりって感じがしなかった。何かがはじまってしまった感覚だった。
感じたんです! 見えたんです!! 未来の山や谷、すべてが!!
もっともっと広い世界を感じたい。Maicoの音楽旅行は続く
— 2016年春、アジア各国を音楽旅行しました。
Maico 長渕剛「10万人オールナイト・ライヴ 2015 in富士山麓」を終えてすぐにもっと広い世界を見てみたいと思うようになりました。自分のやりたいことに忠実に。
東京で暮らしてみて、自分の感情が薄れていくのを感じていたんです。それが証拠に曲が生まれなくなってたんです。それで、2016年の春、「自然を感じる」をテーマにフィリピン、ベトナム、タイとアジアを旅しました。荷物も最小限でウクレレ持って。その旅をして「お金は、自分のライフスタイルの中で、そんなに大切なものではない」ということがはっきりしました。もっと大切にするべき事は、「命、友達、家族、人、愛」。誰かを思ったり、一緒にいる時間とかが大切だなって思えたんです。それと、再認識したのは、人は十人十色ってこと。日本は、不自由だなという風にも感じました。フィリピンでは、とても田舎の子だくさんな島に滞在。「そんなにお金に恵まれてないのに、何故こんなにたくさんの子どもを養っていけるのだろう?」と素朴な疑問を感じました。でもフィリピンでは、これがあたりまえの事であり、幸せなんですよね。人と自然との距離が近いし、多くの家族が笑顔で暮らしてる。それこそが幸せだと感じることができました。
「もっと人と自然との距離が近い関係でいたい。そういう事を実現する為に音楽で何が出来るんだろう」って考えてます。生きる為の仕事。タイでは、その日暮らし(笑)。路上ライブしてたら、顔見知りも出来て、みんな家族のようでした。アジアでたくさん貴重な体験ができました。
やりたいと思った時にすぐアクション!シンプルに一歩目に集中する
— 夢実現のために大切なことは何ですか?
Maico 常に自分が思う道をいく。誰かに言われた道ではなく、自分の思う道を行く。やろうと思った時にシンプルに一歩目に集中する。すると二歩目が見えてくる。自分を信じて勇気を持って踏み出していくことです。
— 沖縄の高校生にメッセージを
Maico 今やりたいこと、できることを全力でやってみてください。それは、夢や勉強じゃなくてもいい。全力で打ち込める事をやる。すると何かが見えてきます。一歩を踏み出す勇気が必要です。だから自分を信じて! それから、常に感謝の気持ちをもつこと。自分の道を反対してくれるのも自分のことを思ってくれてるから。だから、感謝の気持ちを持って接すること。そして、自分の思いをしっかり伝えることが大切だと思うんです。自分を信じて、勇気を出して、一歩を踏み出して下さい!!
Profile
Maico/シンガーソングライター
1992年沖縄県沖縄市生まれ。 シンガーソングライター。
2010年からアコースティックギターでの弾き語りスタイルで活動開始。
ジャンルを問わず旅をしながら幅広いシーンで歌い歩き、2015年にはBSフジの番組「ブチまけろ! 炎の魂-長渕炎陣-」での出演をきっかけに、「長渕剛の10万人オールナイトライブ2015in富士山麓」にてゲスト出演を果たすなど、今注目の実力派若手シンガー。
伝える音楽をモットーにメッセージ性のある歌詞と迫力のある歌声で沖縄県内に留まらず精力的に活動中。2014年1月にFirstミニアルバム『Seize the day』をリリース。
information
注目の女性シンガーMaicoのミニアルバム。友人へ宛てた曲、母への思いを綴った曲。時に激しく、時にせつなく。
Maicoの経験と想いが真空パックされたまさしく今の等身大の作品。
ARTIST:Maico CD TITLE:『Seize the day』
RELEASE:2013年1月26日
PRICE:1,000円(tax in)
CODE:GMMT-1401
【収録曲】
1.Seize the day
2.君が好き
3.君の住む町
4.エキストラ
5.お母さんの唄
6.君は素晴らしい
詳細:Maico Blog
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