【沖縄県⽴中部商業⾼校】仲間と競い合い、 伸ばしてきた三段跳の記録

沖縄の高校力 Dream INTERVIEW
沖縄県⽴中部商業⾼校(陸上部)

左:⽶城 琉司 3年 【実績】 ●令和5年度 沖縄県⾼等学校 新⼈体育⼤会 ⾛幅跳 優勝 右:与儀 実頼 3年【実績】 ●第53回 全沖縄ジュニア選⼿権⼤会 男⼦U16三段跳 優勝 ●令和5年度 沖縄県⾼等学校 新⼈体育⼤会 三段跳 優勝

砂場に向かってホップ・ステップ・ジャンプ!

チーム競技から個⼈競技へ

陸上競技は⾼校からはじめたという与儀さんと⽶城さん。中学時代の部活をお聞きすると、与儀さんはバレー部で、⽶城さんは野球部だったという。ふたりとも中学の地区陸上で良い成績を残したことがきっかけで、中部商業⾼校の陸上部へ⼊部することを決めたそうだ。バレーと野球、どちらもチームプレーが求められる競技から、陸上という個⼈競技への転換。練習⽅法などもまったく違うので、最初は戸惑うこともこともあったそうだが、仲間とともに練習し、記録を伸ばしてきた。令和5年度に出場した沖縄県⾼等学校新⼈体育⼤会で、与儀さんは三段跳、⽶城さんは⾛幅跳の種⽬でともに優勝することができた。運動部の、多くの⾼校⽣が⽬標とする高校総体では、1人3種類の陸上種目にエントリーできるそうだ。与儀さんと⽶城さんも三段跳の他、リレーや⾛幅跳などの種⽬に出場する予定だ。⾼校生活最後の参加となる今年のインターハイの目標は、与儀さんと米城さんのふたりで三段跳1位2位の、ワンツー勝利をすることを⽬指しているという。

陸上競技は⾃分との勝負

陸上競技を通して学んだことをお聞きした。与儀さんは「挨拶や上下関係などの礼儀作法を学んだ」と話す。1年⽣でキャプテンになった⽶城さんは、「意見の違うメンバーを取りまとめるのに苦労したけれど、今は楽しく練習できている」と話してくれた。実際に練習の様子を見学させてもらったが、陸上部の男女一緒に準備運動をし、器具の用意や練習も仲良く行っていた。陸上部には外部コーチもいるが、普段は顧問の先生と
相談しながら自分たちで練習メニューを決めている。与儀さんと米城さんは、学校での練習のほか南風原の公園に集合して、自主練をしているそうだ。学校外でも交流するふたりは、とても仲が良いと感じた。陸上部の顧問の先生によると、「高校で良い成績を残してもその後も陸上競技を続ける人は少ない」という。野球やバスケなど、他のスポーツに比べて観客が少ないのも、陸上競技を継続するモチベーションを保つ難しさのひとつかもしれない。三段跳の競技中、走る速さやステップに合わせて観客に手拍子されると嬉しいと話す米城さん。競技を終えた後、自分たちの記録を抜かされないよう祈っているという与儀さん。仲間として、そして良きライバルとして、切磋琢磨しているふたりの今後の成長も楽しみだ。

中部商業の陸上部は、お互いにアドバイスし合いながら、男女⼀緒に練習に励んでいる姿が見られた

陸上部おそろいのピンクのジャージは、⾊がかわいいと大会などでも評判だという

沖縄の高校力 2024 中部商業高校 陸上部

※学年や実績など、内容は全て取材当時のものです。

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