【学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校】全国にいる仲間と勝利を掴み取るために、 ぼくにしかできないことを

沖縄の高校力 Dream INTERVIEW
学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校 らくりま選手

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eスポーツや通信制高校への偏見をなくして、より多くの人に浸透させていきたい

eスポーツに取り組む全国の高校生たちが熱い戦いを繰り広げる大会のクラッシュ・ロワイヤル部門で優勝を果たした吉元さん。栄えある称号を手にするまで、どのような軌跡を辿ったのかを聞いた。

前に出るだけじゃない、自分なりの戦い方で

電子機器を使用したゲームの競技シーン、eスポーツ。そんなeスポーツに奮闘している全国の高校生を対象に開催された大会がCoca-Cola STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2022だ。330チーム1,085名がエントリーしたクラッシュ・ロワイヤル部門ではブロックに分かれ予選を行い、勝ち抜いた9チームが決勝戦へ進出。オンライン高校ブロック代表として決勝の舞台に立ったのがN高等学校だった。前年度、同大会に出場した経験もあり、リーダーとして今大会に挑んだ吉元さん。チームは4人構成で、そのメンバーは大阪・京都・北海道・沖縄と全国各地に点在、練習はオンラインを使用して実施していた。「練習期間中は声だけでお互いを認識していたので、オフラインで行われた決勝戦で初めてチームメイトに会ったんです。なんだか変な感じがしましたが、ずっといっしょに練習してきた仲なので、すぐに馴染むことができました」。試合は3人1チームで行われ、吉元さんはリザーバーとして参戦。「チームメイトに比べると実力が劣っていると自分で思っていたので、ぼくになにができるのかを考えました。そこで、他チームの戦いを見て対策を練ったり、自分たちの改善点を探したりしていました」と話す彼。チームのために自分を主張しすぎることなく、一歩引いた目線でいることが今回の勝利に繋がった。

だれも傷つけないように、言葉や行動には人一倍気をつけた

彼らが戦った大会では決勝戦が全国に向けて配信され、数千人の視聴者がいた。戦いの最中、士気が高まり語気が強くなってしまうことがあるというが、だれがどんな言葉に反応するかわからない。配信中には彼らが通信制高校生ということを揶揄するような心ないコメントを寄せられることもあった。他人の言葉に傷ついた経験があるからこそ、だれも傷つけたくない。そんな想いで試合中はもちろん、SNSでの発信にも気をつけている吉元さん。現代の日本では通信制高校やeスポーツへの風当たりはまだまだ強い。「通信制高校もeスポーツも、どんなものなのかを知ってもらえば魅力がわかってもらえると思っています。みなさんに知ってもらうための一端を担っているという意識を持ち続けていきたいです」。

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将来はeスポーツに選手としてではなく、大会運営など裏方として携わりたいと話してくれた。

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作業中は燃えにくいエプロンや皮手袋を着用する。

沖縄の高校力 2023 学校法人 角川ドワンゴ学園 N高等学校 吉元 省悟さん(らくりま選手)

吉元 省悟
Shogo Yoshimoto
学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校 3年。日本最大の高校eスポーツの祭典『Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2022』クラッシュ・ロワイヤル部門
で日本一。

※学年や実績など、内容は全て取材当時のものです。

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