【美来工科高等学校】「溶接甲子園」で最優秀賞を獲得 大会初出場にして、 沖縄県&九州地区勢でも初の偉業を達成

沖縄の高校力 Dream INTERVIEW
美来工科高等学校 機械システム科

溶接技術者として世界を牽引する“ものづくり”のスペシャリストをめざす!

全国選抜高校生溶接技術競技会で最優秀賞に輝いた上江洲さんに、溶接技術者を志したきっかけやその魅力、今後の展望について話を聞いた。

新部門の溶接技術を短期間で習得勝利の秘訣は「無心」で集中

中学生のときに、若き技能者がその技能を競う「技能五輪全国大会」をテレビで見た上江洲さんは、溶接に興味を持ち美来工科高校に入学。機械工作部 溶接班に所属し、先生から指導を受けながら部員たちと切磋琢磨して腕を磨いてきた。そして2022年8月、九州代表として「溶接甲子園」ともいわれる「第6回全国選抜高校生溶接技術競技会」の炭酸ガスアーク溶接部門で、最優秀賞を獲得。九州代表としては初の受賞であり、県内でも溶接業界一般大会を含めた初の快挙となった。「これまで専門としてきた被覆アーク溶接と初めて取り組んだ炭酸ガスアーク溶接は、まったく感覚の異なる溶接法で野球とキックベースのような違いがある」と話す。大会直前まで被覆アーク溶接の九州大会に参加していたため、練習期間は実質1ヶ月あまり。限られた時間でのチャレンジだったが、当日、先生からは「周りを気にせず自分がやれることをしっかりやろう」と声をかけてもらい、落ち着いて取り組めたと振り返る。競技時間は20分。一層目の部分が要となるため、「とにかく無心で綺麗に溶接することだけに集中したと、当時の心境を明かす。

春からは県外で社会人に。上江洲さんのめざす未来像とは?

ベストは尽くしたものの、大会参加者たちのレベルは高く、運がよければ入賞が果たせるかもしれないといった気持ちで結果発表を聞いていた上江洲さん。本人としては80点の出来栄えで、溶接部の清掃作業が足りなかったという反省点を抱いていた。しかし、結果は180点中178点の高得点で最優秀賞。「最後に名前が呼ばれた瞬間はビックリして信じられなかった」と当時を思い返し笑顔を見せる。今大会の受賞をはじめ、これまでの実績や入社への意欲が買われ、就職活動では県外大手企業の内定を獲得。上江洲さんにとって溶接の魅力とは「成長を実感しながらスペシャリストをめざせるところ」だと話す。最後に今後の目標を尋ねると、「高い技術や知識を身に付けることもそうですが、挨拶や感謝の心、道具を大切にする気持ちを忘れず製品づくりに携わっていきたいです」と、春からの新生活を心待ちにしている。

最優秀賞の賞状とトロフィーを手にする上江洲航輝さん。

作業中は燃えにくいエプロンや皮手袋を着用する。

沖縄の高校力 2023 美来工科高等学校 上江洲 航輝さん(機械システム科)

上江洲 航輝
Kouki Uezu
沖縄県立美来工科高等学校 機械システム科 3年。機械工作部 溶接班として、被覆アーク溶接部門で数々の賞を受賞する。2022年8月には全国選抜高校生溶接技術競技会「炭酸ガスアーク溶接部門」にて、九州地区勢では初の最優秀賞を獲得。春からはこれまでの溶接技術を生かし、県外大手企業に就職する予定だ。

【実績】
●2021年度
高校生ものづくりコンテスト
沖縄県予選大会 団体・個人 優勝
九州地区高校生溶接技術競技会
団体 優良賞
●2022年度
高校生ものづくりコンテスト
沖縄県予選大会 団体 優勝・個人 2位
九州地区高校生溶接技術競技会
団体 優秀賞・個人 2位
全国選抜高校生溶接技術競技会
【炭酸ガスアーク溶接部門】
最優秀賞、日本溶接協会会長賞

※学年や実績など、内容は全て取材当時のものです。

関連記事

  1. 【首里高等学校】この学校だから学べたこと、 その集大成に向けて

  2. 【ヒューマンキャンパス高等学校】沖縄格闘技史上初! 女子高生ライトフライ級 チャンピオン

  3. 【那覇国際高等学校 狩俣 弥央望さん(相撲部)】相撲も学業もどちらも大切、文武両道でストイックに励む

  4. 沖縄水産高等学校 海洋生物系列

    先輩から引き継いだ「フルーツ魚」、 商品化を目指して頑張りたい!

  5. 【中部農林⾼等学校】チームで開発したドラゴンフルーツの⻑期保存法でW受賞

  6. 沖縄の高校力ドリームインタビュー

    おじいちゃんのために朝ごはんを作ったら、「美味しい!」って元気になって。 それを見たおばあちゃんがもっと元気になって(笑)