研究に没頭する研究室でのふたりは、よりいっそう輝いて見えた。白衣に袖を通すと、もう立派な研究者だ。
高校までの学生時代を振り返り「まったく勉強してこなかった」と語る粟国理音さんは、本当にやりたいと思えることが見つけられず、高校卒業後フリーターの道へ進んだ。その後、父親の紹介で警備会社への就職が決まりかけていたが、アルバイトのレジ打ちをしながら、「このままなんとなくではだめだ、しっかり自分の道を見つけたい」と琉大編入をめざした。一方、内間日葵さんは県外の大学に進学し、薬学部での勉強を進めるうち、薬の元になる物質に興味が湧いた。思い切って中退し、沖縄に戻り興味がある分野の勉強ができるサイ・テク・カレッジ美浜に入学、大学編入に挑戦することを決意した。大きな進路変更を決意し、サイ・テク・カレッジ美浜に入学して、見事に琉大への編入合格を果たした共通点を持つふたり。その道のりはとても厳しかったが編入合格できたのはなんでも親身になって相談に乗ってくれて、適切なアドバイスをくれる先生たちのおかげ。「合格したいという気持ちが強い人が合格する」という先生の言葉を胸にがんばれたと語ってくれた。選び進んだ道に違和感を感じたり、違う道に興味が湧いた時の思い切った進路変更で夢を叶えたノンフィクションのエピソードは、興味があることには積極的にアクションを起こし、好きなことを見つけて挑戦することの大切さを教えてくれる。
粟国さんが自費で購入し、自ら勉強を進めた教材は大学で使用されているもの。とても難しい教科書だったが、毎日諦めずにページを進めることができた。
唾液成分の割合を測定し、その数値からストレス指数を見出す機器。興味があることに集中できる実験はとても楽しかったと内間さん。
写真右:粟国 理音さん/rion aguni
2001年11月24日生まれ。北中城高校出身。サイ・テク・カレッジ美浜環境生態学科2年。フリーターからサイ・テク・カレッジ美浜を経て、見事、琉球大学編入学決定。誰だってやればできることを証明できた。
写真左:内間 日葵さん/himari uchima
2001年8月15日生まれ。具志川高校出身。サイ・テク・カレッジ美浜生物工学科2年。県外の大学に在学中、思い切って興味がある分野へ舵を切り、その後、琉球大学への編入学を決めた。
【学校法人 南星学園 サイ・テク・カレッジ美浜】2023年度 募集学部・学科 |
■環境生態学科/2年制[18名] |
■生物工学科/2年制[18名] |
■環境建築学科/2年制[14名] |
■環境土木学科/2年制[10名] |
■IT総合学科/2年制[10名] |
Catch The Dream 2022.10