沖縄県では、これまでの入試とは異なり、指定校推薦などの学校推薦型選抜を確保したうえで、総合型選抜に早めに挑戦する受験生が増えています。特に共通テスト受験者が少ない高校ではその傾向が強く、今後は「年内入試中心」と「一般選抜中心」に分かれていくと考えられます。自分に合った受験方法を早く見極め、計画的に準備することが大切です。
入試情報
共通テストの出願は全てオンライン!
2026年の共通テストから、受験生自身が大学入試センターの出願サイトでアカウントを作成し、受験科目・個人情報を登録して出願します。出願科目は、2025年から「情報」が加わり、国語、地理歴史・公民、数学、理科、外国語、情報の7教科21科目で構成されています。受験に必要な科目は大学により違いますが、国公立大学の8割が6教科8科目、私立大学では2〜3科目が一般的です。新たに採用された「情報」は、情報社会・データの活用や分析など、デジタル社会における基礎知識として注目されており、国立大学の多くで共通テストの必須科目として組み込まれています。
これからの大学入試は「選び方」と「準備力」がカギ!
2026年度以降の大学入試は、一般選抜だけでなく、総合型選抜や学校推薦型選抜など入試形態の多様化が進んでいます。特に年内入試では、秋から冬にかけて合格が決まる早期合格のチャンスが広がっています。学力試験だけでなく、志望理由書や面接、小論文、探究活動などを通して、学ぶ意欲や思考力が評価されます。また、英検などの英語民間資格を活用できる大学も増え、共通テストや出願条件で有利になる場合があります。これからは早めに情報を集め、自分に合った入試方式を選び、計画的に準備することが合格への近道です。
入試制度の基礎知識
新しい学びと大学入試が目指すもの
文部科学省は、グローバル化や技術革新、少子化など社会の大きな変化を背景に、予測困難な時代を生き抜く力を育てるため学習指導要領を改訂しました。新しい教育では、「生きて働く知識・技能の習得」「自ら考え判断し表現する力の育成」「学びを将来や社会に生かそうとする姿勢」の3つを柱としています。この新課程は2024年度に高校全学年で実施され、2025年度入試からは新学習指導要領に対応した大学入試が本格化します。新設科目や内容変更の背景を理解し、知識だけでなく学びへの姿勢を意識して受験に臨むことが重要です。
指定校は高校内選抜がポイント
早期試験のなかでも合格の確率の高い指定校受験を希望する生徒が多いですが、高校によって指定校のある大学とない大学があるため、事前に確認が必要です。また、学部学科により推薦枠が設けられているため、希望者が多い場合は高校内選抜がポイントとなります。
専願でも総合型のエントリー可能
総合型選抜が専願だった場合、指定校を受けられなくなるのでどちらにしようか悩んでいるとの声をよく耳にしますが、総合型選抜のエントリーは出願ではありませんので、指定校の校内選抜に不安がある場合は、早々にエントリーしておき、校内選抜後に指定校に切りかえることが可能です。
国公立大学においても早期入試が増加傾向に!
国公立大学の場合約5割強が一般選抜による入学者に対して、私立大学の一般選抜による入学は 約3.5割、残り6.5割は総合型選抜と学校推薦型選抜での入学となっています。国公立大学における一般入試受験者は安定しているものの、早期入試での受験者は増加傾向にあります。文部科学省が「学力試験を年内入試でも条件付きで認めたため、この傾向は今後も続くものと思われます。
難関私立大学でも早期入試が増加傾向に!
私立大学では、総合型選抜や学校推薦型選抜を合わせた早期入試が全体の約6割を占めています。ただし、難関私立大学では一般入試の割合が依然として高く、国公立大学と同じような傾向が見られます。しかし、そうした大学でも早期入試は年々増加しています。入試方式に左右されず、自分に合った受験に備えて、早めに情報収集と対策を始めることが重要です。
総合型選抜とは、大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に沿う学生を選抜する方式で、とくに私立大学では高校の推薦書を必要とせず、成績基準を必須としていない大学がほとんどです。また、9月1日以降の早い時期の総合型選抜の多くが専願制となっていますが、6月ごろからスタートするエントリーや夏休みに行われる体験授業やセミナーなどは専願の範囲ではないので、志望校が複数校ある場合は9月の出願までに受けておく必要があります。総合型選抜のⅡ期や後期などで実施する試験は併願を可としているところも見られます。旧AO入試では「知能・技能の修得状況に過度に重点をおいた選抜とせず…」としていましたが、総合型選抜では「知能・技能の評価方法の採用または大学入学共通テストの採用」としています。つまり調査書などの書類審査のみでの合否は不可ということです。知能・技能の評価方法として、小論文、プレゼンテーション、グループディスカッション、面接、実技、各教科科目テスト、資格検定試験の成績などで点数化して評価されるため、各大学の選抜方法をよく理解し受験に臨む必要があります。
高校での取り組みや実績などを評価され、一人ひとりの個性や意欲を基に高校が推薦するのが学校推薦型選抜です。11月から12月に集中し専願制としている場合が多く見られます。私立大学の学校推薦型選抜は、指定校制と公募制に分かれ、指定校制については各高校に学部学科ごとに指定枠数が設定されているため、事前(7月ごろ)に高校に確認する必要があります。最大のポイントは9月ごろに行われる指定校枠の高校内選抜となり、約7割の大学が成績基準を設けています。高校により違いはありますが、多くの大学が指定校枠を出していますので、早めに先生方と相談するようにしましょう。旧推薦入試では「原則として学力検査を免除し…」としていましたが、学校推薦型選抜でも「知能・技能の評価方法または大学入学共通テストのいずれかを採用し、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性・協働性を評価」としており、小論文やプレゼンテーション、面接などにより評価選抜されます。
文部科学省の指導において、私立大学の一般選抜でも「多様な評価方法を…」とありますが、筆記試験を行い学力重視であることに変わりはありません。試験科目は3科目を中心に1~2科目の場合もあり、得意科目を活かせるのも特徴です。学科配点も学部学科により異なるため、より得意科目を活かすためには配点にも注意を払いましょう。「英語4技能を総合的に評価、民間資格も積極的に活用」とあり、共通テストにおいては見送られた民間資格の活用をすでに取り入れている大学もありますので、入試要項はしっかりチェックしましょう。












