|目指せる学校タグ| #図書館司書
星の数ほどの本を管理して市民にたくさんの知識と喜びを与えてくれる図書館司書とは?
【左】野波 茉由子さん。ビジネスエリア・多文化エリア、障がい者サービス担当。【右】大嶺 花さん。資料班統括および郷土資料担当
図書館司書とは、地域や大学の図書館で専門的な知識をつかって本の管理や利用者への対応を行う国家資格のこと。
図書館に並ぶ一般書から専門的な学術書まで、幅広いジャンルをあつかう責任のある仕事。子どもから大人まで利用する図書館で働く仕事を追ってみよう。
野波さんのある1日のスケジュール
午前中は主に図書館に並べる新しい本の選定を行っている。
またネットサーフィンは欠かさず常に情報収集を怠らないようにしている。
大嶺さんのある1日のスケジュール
朝は毎日10分間ミーティングを行いコミュニケーションを取っている。映画鑑賞が趣味で映画からの情報収集も大きな財産になっている。
日々利用者のために企画を練って本をチョイスし利用者の満足度アップ!
図書館で働くには、専門的知識が必要とされる。多岐にわたる本の分類や保管、館内の企画やイベントなどを滞りなく行うために図書館司書の資格が役に立つ。資格を取得するには3つの道があり、一つは大学・短大または高等専門学校を卒業後に講習を受けて取得する。二つ目は、大学・短大で図書館司書の資格に必要な科目を履修して取得する。3つ目は、3年以上司書補として勤務し講習を修了して取得する。自分のライフスタイルに合わせて取得できる。公立図書館で働くには、公務員試験を受けて図書館に配属されるか図書館司書の募集がある時に応募して合格するかのどちらか。そのほか、学校など教育機関に設置される図書館に応募することも考えられる。図書館司書を目指すなら、常に全国の図書館の求人をチェックしておくことがポイント。
では、具体的に沖縄県立図書館で図書館司書はどのような仕事をしているのか。図書館の勤務は資料班・奉仕班に分かれていて、定期的に班会議が行われる。班会議では、本の入荷状況や在庫管理などの状況や館内企画の進捗などの情報を共有して、誰が担当しても利用者へのサービスが滞らないように細心の注意を払っている。
資料班では、本の管理を中心に行い、図書館にない本の発注や、本の状態を調べ、必要であれば修繕をする。また、図書館の本は利用されてこそ意味がある。一冊でも多くの本が借りてもらえるような企画を立てて、展示コーナーを定期的につくっていく。読んでみたいと思わせるために、展示コーナーの看板なども司書がデザインする。
奉仕班では、視覚障がい者でも利用できるように館内に点字を設置したり、図書館に来ることが困難な利用者への郵送サービスなど「あったらいいな」というサービスを提供している。このほかに共通の業務として、利用者の調査をサポートする。直接利用者とコミュニケーションを図れるので、利用者の声をくみとって次の企画へとつないでいく。図書館に行ったらあちこちにある展示コーナーをぜひみて欲しい。もし図書館の企画や展示に好奇心が涌いていたら、図書館司書の未来への第一歩がそこにあるかもしれない。
レファレンスでは、利用者から来た問い合わせを丁寧にヒアリングし、調査する。利用者の「わからない」に答える大切なサービス。
展示コーナーでは、企画に合わせた本を陳列していく。人の目に惹きつける表紙はどれかを考えながら、レイアウトしていく。
★施設DATA
沖縄県立図書館
沖縄の「知の拠点」として、県民の文化活動や生涯学習を支援する役割を担っている。
平成30年に移転してからも、設備やサービスの拡充に努めながら、県民の方々がより利用しやすい環境を整え、今後も多様なニーズに応えるとともに、世界につながる交流と共生の場として開かれた存在であることをめざします。
沖縄県那覇市泉崎1-20-1
カフーナ旭橋A街区 3階~6階
☎098-894-5858
https://www.library.pref.okinawa.jp
蔵書数:約87万冊
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■詳しい図書館司書のインタビュー記事はコチラ
図書館司書は地域や大学の図書館などで本の管理や利用者への対応を専門的に行う人のこと。
図書館にならぶ一般書から専門的な学術書まで幅広いジャンルの知識が必要とされる責任のある仕事。
一般的には「本の貸し出し」がイメージしやすいけど日々新しい書籍が出版されるなかで蔵書…