【那覇西高等学校】やり投げに取り組む 陸上の那覇西レジェンド

沖縄の高校力 Dream INTERVIEW
那覇西高等学校(陸上部)

左:赤嶺 勝永 Shouei Akamine 3年 【実績】 ●国民スポーツ大会2024SAGA やり投げ少年男子 優勝 ・ 右:根間 結花 3年 【実績】 ●令和6年度全九州高校体育大会 南九州 女子やり投げ 優勝 ●国民スポーツ大会2024SAGA やり投げ少年女子 3位

これまでの練習成果を最後の大会でも発揮したい!

陸上競技と聞くと走る姿を思い浮かべがちだが、今回は「投てき」という種目の中で「やり投げ」の競技に取り組む高校生2人にお話を伺った。

やり投げを始めたきっかけは?

赤嶺さん 子どものころから投げるのが好きで、小学生から野球をはじめた。中学では陸上のジャベリックスローという投てき種目にも打ち込んだ。高校進学を考えた時、投てきの県記録を持つ叔父からやり投げを習いたくて那覇西高校を受験し、久米島から本島に出てきた。
根間さん 中学ではバドミントン部に所属しながら、大会がある時などは陸上部としてジャベリックスローに出場していた。高校は強豪校の陸上部に入部したいと思い、那覇西高校に進学した。

やり投げの楽しさと成長したこと

根間さん スランプのときもあったが、ウェイトなど黙々とトレーニングに取り組んで、スランプを抜けて飛ばせるようになって楽しい。男子と同じ練習メニューをこなすのはキツいが、大会で記録を更新(48m18)できたのも嬉しいし、メンタルが鍛えられたと思う。
赤嶺さん 投げること自体が好きで、イメージした通りに飛んでいくのを見ると楽しい。南九州大会で自己新記録(67m77)で優勝できたのも印象に残っている。部活を通して挨拶や対話など、人との接し方が成長したと思う。

大変だと感じることは?

やり投げの練習は、投げることだけでなく、ウェイトトレーニングなどの筋トレも必要だ。その練習の中で大変だと感じたことをお聞きすると、二人とも声をそろえて「火曜日のサーキットトレーニングがキツい」と答えた。火曜日は大きくて重たいタイヤをひっくり返しながら進んだり、10キロのウェイトを持ち上げたり、約20キロの棒を持って飛んだりするトレーニングを男女一緒に行うという。放課後や土日の練習内容を聞いているだけで大変なトレーニングだと思うが、そのおかげで腕だけでなく上半身や足腰も鍛えられ、より遠くへ飛ばせる筋力がついてきたのだろう。

今後の目標と読者へのメッセージ

赤嶺さん 高校生最後の大会で、コーチである叔父が保持するやり投げの県記録(68m62)を越えたい。千葉の国際武道大学に進学予定ですが、大学でもやり投げ競技を続け、いつかオリンピックに出場したい。目標に向かって一緒にがんばりましょう!
根間さん 高校卒業後は、東京女子体育大学に進学予定。来年3月に行われる大会で、女子やり投げの最高記録49mを越えたい。目標を持つことは大切だと思う。皆さんも自分を信じて、がんばってください!
数年後のオリンピックで、那覇西レジェンドたちの活躍が見られる日を楽しみにしている。

男子でもキツい練習メニューを女子が行うのは大変だと思うが、弱音をはかず取り組んでいる

イメージ通りにやりを投げることができたときは、キレイに回転し音を立てながら飛んでいく

沖縄の高校力 2025 那覇西高等学校 陸上部

※学年や実績など、内容は全て取材当時のものです。

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