沖縄の高校力 Dream INTERVIEW
与勝高等学校 PBL(Project Based Learning)
上段左)與那覇 優来 2年 上段中)河渕 尊 2年 上段右)平安座 右匡 2年 下段左)野上 優稲 2年 下段中)具志堅 羽海 2年 下段右)石川 陽菜 2年
積極的に地域と関わりを持ち地域活性化に貢献したい!
与勝高等学校ではPBL(Project Based Learning)、日本語で「問題解決型学習」に注力している。生徒が自ら地域の問題を発見し、解決する能力を育てる授業だ。
与勝の探究(よかたん)授業の取り組みについて
PBLの一環として取り組む「よかたん」では、1年生は与勝高等学校がある「うるま市」の文化や地域の魅力を知ることをテーマに掲げて紹介パンフレットを制作する。4クラスそれぞれ1冊ずつ手がけ、クラスの中でチームを作り担当ページを振り分ける。そして企画書を作成して取材を行い、冊子制作までを生徒自ら行うため、クラスメイトや地域との関わりから協調力・コミュニケーション力など高校生ながら高い社会性が求められる授業だ。ある生徒は「家族と出かけたうるま市の観光名所で初めて目にした光景に感動した」と語る。その感動をもっとたくさんの沖縄県民やうるま市民にも知ってもらうため、インパクトがあり行ってみたいと目に止まる冊子を作りたいとチーム一丸となり楽しそうに授業に取り組んでいた。
開催当日はまさかの雨!悔しさから得たものとは?
2学年の「よかたん」の取り組みとして「よかちゃーフェス」の企画運営に参加した生徒に話を聞くことができた。「よかちゃーフェス」は地域組合の「肝高あやはし組合」と連携し、企画・運営を行う地域イベントだ。プログラムや食券の作成、SNSでの広報活動を担当する中での学びは大きかったに違いない。放課後「肝高あやはし組合」の大人たちに混ざり、イベントの企画・資料作成に勤しむ日々で、学校との両立は相当大変だっただろう。「まずは7割程度で完成させ、後に修正を加えて仕上げる」ことや「効率よく仕事をこなすため報告・連絡・相談(ほうれんそう)が大事」ということを学んだ。これだけ努力したのだから必ず上手くいく! そう誰もが思っていたイベント当日は午後からまさかの大雨に見舞われた。そのため生徒企画だったプログラムは雨天中止となり、悔しい結果になった。しかし「肝高あやはし組合」はじめ「よかちゃーフェス実行委員」は諦めてはいない。来年のリベンジに向けてもうすでに前を向いている。「よかちゃーフェス実行委員」で得た企画を考える上で大切にする視点や運営方法を生かし必ずリベンジしたい。そして将来は沖縄県民が地域社会で有意義な暮らしができる社会(地域活性化)に貢献したいと語ってくれた。
明るい笑顔と笑い声が飛び交う元気いっぱいの1年生4人組は、これからうるま市の鍾乳洞を取材する。
過去に先輩たちが制作してきたパンフレットを見本にして、インパクトあるパンフレットを目指す!
沖縄の高校力 2024 与勝高校 うるま文化省
※学年や実績など、内容は全て取材当時のものです。