皆さんも知っている通り、高校では2022年から探究学習が本格的に始動しています。これまでの詰め込み型の学習から、自分で課題を見つけ、自らが主体的に考えて行動し、課題を解決し発表する学習ですが、探究学習を行うことで自分自身にどんなメリットがあるか、何に活かしていけるのか考えてみましょう。
【1】テーマ探しや課題探しが楽しい!
探究学習のテーマでは「就職」「国際理解」「伝統文化」「情報」「環境」「福祉」「科学技術」などが人気が高く実際に取り上げられています。沖縄を視点に考えると「観光」や「方言」「風習」から「平和」「基地」「貧困」など、身近にあるテーマから課題設定をしていくと議論が弾むのではないでしょうか。
【2】探究の過程も楽しい!
通常の勉強だと、どうしてもやらされている感がありますが、自分たちで設定したテーマや課題なので、情報収集・学び・議論など、自ら進んでやりたいと思えるのがこれまでの学習との大きな違いです。自分から求める知識なので、おもしろく楽しい学習となります。また、探究学習では「協働的な学習」も重要なものと位置付けられており、それぞれが得た情報を持ち寄り、みんなで考えて答えを出していく過程も楽しい時間となります。
【3】プレゼンテーションが自信につながる!
探究学習では、最終的に学習の成果を発表をすることになります。プレゼンテーションに向けての情報の整理や分析、発表ツールの作成などの準備は苦労も多いですが、そこに向けての協働もやりがいのあるものになり、何と言っても発表後の充実感は大きな自信につながります。
【4】探究学習の成果は大きい!
探究学習を継続することで「やる気が高まる」「学力が上がる」といった結果がすでに報告されており、大学入試においても探究学習の成果が活用されていくのは間違いありません。進路選びにおいても、探究学習からヒントを得て学部・学科に興味を持ち、偏差値による大学選びから脱却し自分の興味を主とした進路選択ができるようになります。また、企業も「主体性」「実行力」「課題発見力」「課題解決力」を強く求めており、大学進学後も探究学習を続けることで、就職にも有利になります。
| 探究型入試を実施している主な大学 | |
| 佐賀大学 | 特色加点制度 |
| 立命館アジア太平洋大学 | 世界を変える人材育成入試 |
| 九州工業大学 | 総合型選抜Ⅰ |
| 島根大学 | 総合型選抜 へるん入試 |
| 奈良女子大学 | 探究力入試Q |
| 関西学院大学 | 探究評価型入学試験 |
| 大阪大学 | 総合型選抜 研究奨励型/挑戦型 |
| 大阪樟蔭女子大学 | 探究学習評価型入試 |
| 静岡産業大学 | 探究プレゼンテーション入試 |
| 福井県立大学 | 総合型選抜 探求力発掘 |
| 金沢大学 | KUGS特別入試 |
| 関東学院大学 | 社会課題型入試 |
| 産業能率大学 | 一般入試 未来構想方式 |
| 桜美林大学 | 探究入試Spiral |
| お茶の水女子大学 | 新フンボルト入試 |
| 工学院大学 | 探究成果活用型選抜 |
| 東京都市大学 | 学際探求入試(理工系6学科) |
| 千葉工業大学 | 総合型(創造)選抜 |
| 北海道科学大学 | 新ガリレオ選抜 |














