【興南高等学校(チアリーディング部 CORALS コーラルズ)】沖縄で唯一の チアリーディング部

沖縄の高校力 Dream INTERVIEW
興南高等学校(チアリーディング部 CORALS コーラルズ)

(左下)宇根 宙良 Sola Une 興南高等学校3年。 チアリーディング部 CORALS部長。(右下)富川 九十九 Tsukumo Tomikawa 興南高等学校3年。 チアリーディング部 CORALS副部長。【実績】 ●2024年全日本高等学校選手権大会 決勝進出 Instagram @konan__corals

観る人に元気を与える、チアリーディングの応援力

チームワークで全国大会へ出場

アメフトや野球など、他のスポーツを応援することから始まったチアリーディング。今では応援活動から技を競うスポーツへと進化している。沖縄で唯一のチアリーディング部がある興南高校で、部長の宇根さんと副部長の富川さん、顧問の塩月らくな先生にお話を伺った。チアリーディング部は、興南高校の理事で野球部顧問でもある我喜屋監督が、チアリーダーの経験がある帝京大学出身の塩月先生に声をかけ、2019年に創部した。今年で7年目となる現在の部員は2~3年生のメンバーが26名。女子の比率が高いチアの中で貴重な男子メンバーもいて、新1年生の入部申込みを楽しみにしているところだ。普段の練習は、週に4日ほど体育館の舞台上で行っている。練習場所は大会会場の約半分のスペースだが、競技用と同じ厚さのマットを敷き工夫して練習を重ね、2024年の全日本高等学校選手権大会は決勝まで進むことができた。「大会でり合ったチアリーダーの皆さんは応援力が高く、大会中も他チームの応援をするかけ声がすごかった」と副部長の富川さんはいう。塩月先生は「ほとんどのスポーツは体の大きな人が有利なことが多いが、チアリーディングでは小柄な人もトップポジションで活躍したり、それぞれの体格や特性を活かすことができる」と語る。練習の様子を見せていただき、チアリーディングはダンスではなくスポーツ競技だと実感した。

目標に向かって、Let’s go! CORALS!

チアリーディング部に入りたくて興南高校へ入学した生徒もいれば、大学でもチアができるところを探して進路を決定する生徒もいる。部長の宇根さんにチアリーディングの楽しさをお聞きすると「みんなでひとつの目標に向かって取り組むのがいい」と笑顔で答えてくれた。チアの練習中に怪我をすることもあったり、高く飛ぶときの恐怖心も少なからずあるそうだが、お互いを信頼し声をかけ合いチームワークで乗り越えてきた。チアリーディング部の今後の目標は「6月の九州大会で結果を出し、全国大会に出場すること」だという。チアの大会は1チーム16人で、出場メンバーはダンスやモーション、ジャンプなどトライアウトの結果を見て決定するそうだ。チアリーディングをとおして得たことはたくさんあると思うが、周りを元気にする笑顔とポジティブな声かけ、相手を思いやる協調性などは、どの分野へ進んでも活きることだろう。観る人に感動を与える、チアリーディングの競技時間は2分30秒。CORALSは笑顔とチームワークの真剣勝負に、これからも全力で取り組んでいく。

トップポジションの人も下で支える人も、 お互いに信頼し合いそれぞれの役割を全 うしている。

練習前に部長のかけ声で気合を入れるメン バー。揃った動きはさすがだ。

沖縄の高校力2025 興南高校 チアリーディング部

※学年や実績など、内容は全て取材当時のものです。

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