|目指せる学校タグ| #ダンス
沖縄の高校力 Dream INTERVIEW
具志川高等学校 島袋 彩波さん(NeIRO)
ミュージカルや舞台にも出演。表現の幅を広げ、世界で活躍するエンタテイナーを目指す
数多くのタイトルを獲得し、ミュージカル出演などダンス以外でも注目を浴びる姉妹ユニット「NeIRO」。具志川高校に通いながらダンスの技術を磨く妹の彩波さんに話を聞いた。
ロサンゼルスで本場のダンスに触れ、さらに成長
具志川高校に通う高校2年生の島袋彩波さん。一見するとごくふつうの高校生だが、ひとたびステージに上がると、その表情は一変し、小柄な体に力強いオーラをまとう。姉の彩音さんとともに結成した姉妹ダンスユニット「NeIRO」は、県内ストリートダンス界では知られた存在。数多くのタイトルを獲得し、ミュージカルや舞台に出演するなど、活動の幅を広げている。昨年11月には渡米も果たし、アメリカロサンゼルスの有名ダンススタジオで撮影されたダンス動画はYouTube(ダンススタジオ・ミレニアム)で公開され、約2800万回再生されている(2020年11月現在)。子供の頃から世界を意識しており、高校卒業後は姉とともにロサンゼルスへ渡るつもりだ。「日本の大会で入賞したり誉めてもらったりしてて、自分たちの力を過信しているところがあったと思う。ロスでは自分より小さい子がすごい技術と表現力でパフォーマンスしてるのもふつうで、鼻をへし折られた感じでした」と自身が感じた悔しさを正直に話す。アメリカでの体験や渡米の予定、将来の目標について語る眼差しは力強かった。
姉のレッスンを見学し、3歳でダンスをはじめる
島袋さんがダンスをはじめたのは3歳の頃。母親とともに姉のダンス教室の見学に出かけ、たちまち虜になった。小学5年生の頃に姉とふたりでユニットを組み、数々のコンテストで賞を総なめにして注目を浴びるようになる。中学時代には先生や同級生と協力してダンス部の立ち上げを主導し、現在は母校の部活動に指導者として関わっている。来年春にはミュージカルの主演が決まっており、夏には姉とともに舞台をプロデュースする企画も立ち上げるなど、忙しい日々を送る。ボイストレーニングや演技レッスンも受け、表現の幅をさらに広げている。「指導や振付も楽しいですし、歌や演技も勉強になります。わたし自身、プレイヤーとしてずっとステージに立ち続けることが目標なので、全部の経験が糧になっているなと感じています」と笑顔を見せる。世界の舞台でその名を見ることも、そう遠くないかもしれない。
コロナ禍で思うように活動ができないなかでも姉妹で試行錯誤を繰り返す。来年夏にはNeIROが総合プロデュースを務める舞台も制作予定。
実姉の彩音(あやね)さんと姉妹でダンスユニット「NeIRO」を結成。県内外でパフォーマンスだけでなく振付などでも活躍。
沖縄の高校力 2021 具志川高等学校 島袋 彩波さん(NeIRO)
島袋 彩波(NeIRO)
Iroha Shimabukuro (NeIRO)
3歳からダンスをはじめ、小学生の頃から数々の大会で実績を積み上げる。
実姉の彩音(あやね)さんと結成したダンスユニット「NeIRO」としてイベント等で活動しながら歌と演技も学び、2019年11月にはストリートミュージカル「シティ・オブ・ラブ」でミュージカル初出演。2021年2月末には初主演ミュージカル「ライオットキング」公演を控える。
【実績】
● ALL JAPAN STREET DANCE CHAMPIONSHIPS
HAISAI 2013 IN OKINAWA 全国3位
レオニーズ (7人チーム)
● UK B-BOY CHAMPIONSHIPS JAPAN
ELIMINATION 2014 沖縄県代表
NeIRO ※小学校5年
● DANCE CUP 2015 中学生部門 沖縄県代表
NeIRO ※小学校6年
● DANCE CUP 2016 中学生部門 沖縄県代表
NeIRO ※中学1年
※学年や実績など、内容は全て取材当時のものです。