「魚に生活を合わせろ」 大学生活4年目の挑戦は始まったばかり。

福山大学

「桜や紅葉がきれいだったり冬があったり、四季を感じるのはもちろん、沖縄には無いものがたくさんです」と県外生活の魅力を教えてくれた。

父が県外出身だったこともあり、大学進学時には沖縄を出ることを意識しはじめていた三澤さん。せっかく県外に出るなら興味のあることを学びたいと、インターネットなどを通じて進路を調べ始め、海洋生物科学を実践的に学べる福山大学に興味を持ったという。両親からも「自由に好きなことをやりなさい」と背中を押され、入学を決意した。いざ一人暮らしが始まると、全てを一人でこなさないといけない環境が辛い時もあったと話す。「実家にいたころは家事をほとんどしてこなかったので最初は困りました。親への甘えを再確認しましたね。でもこの3年間で生活力は成長したと思います。自分でやらなきゃ誰もやってくれないですから」。4年生になってからはゼミが始まり実践的な学びにシフトチェンジ。ゼミ選択時には本格的な養殖施設のある因島キャンパスで学べる研究室を希望した。無事希望が通り、キャンパスは変わり、新たな環境に身を投じることになった今年。座学はなくなり、全てが実践的な学びばかりへとスタイルが変わった。「最初に先生がおっしゃった『魚に生活を合わせろ』という言葉を意識しながら、朝から養殖場で作業しています。まだ自身の研究対象となる魚種が決まっていないので、今は全体的な知識を身につけながら、より深い研究テーマを先生と相談しつつ、決めていく予定です」。卒業後の就職地についてはまだ悩んでいる段階だと言うが、ゆくゆくは地元へ戻りたいと思っているそうで「県外に出たおかげで、沖縄で働きたいと思えるようになりました。ただ、養殖の道に進むのかどうかも含めて、まだ明確な目標が定まっていないので、残りの1年間でしっかり自分と向き合って、悔いのない選択をしたいと思います」と話してくれた。

GO TO SCHOOL!! 2024 福山大学 三澤 勇大さん

三澤 勇大 Yudai Misawa
沖縄県立西原高等学校出身。福山大学 生命工学部 海洋生物科学科 4年生。取材時、もうすぐインターンで沖縄へ帰ると話していた三澤さん。「シロギスの養殖をしている企業へ行く予定です。帰省もしようと思っているので、少しゆっくりできたらいいなと思っています」。

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