【憧れのIターン】ピアノ講師のお仕事

未来を担う子どもたちに音楽の楽しさを伝える

松本 恵美さん ピアノ講師

大阪出身で高校、大学で音楽を学び、結婚を機に沖縄に移住した松本恵美さん。現在は音楽の知識と技術を活かし、hinata-pianoでピアノ講師、リトミック講師として子どもたちに音楽の楽しさを伝えている。
相愛大学音楽学部器楽学科 ※現:音楽学科(ピアノ専攻)卒業
ピアノを内田朎子、山浦菊子、E・デルガード、谷村宏子、畑彰子に師事。日本音楽脳育協会音脳リトミック講師。関西学院大学教育学部、聖和大学教育学部、関西保育福祉専門学校において講師として保育士・幼稚園教諭養成の指導に携わる。

幼少時代に憧れたピアノ講師を目指して

松本さんが音楽に興味を持ったのは4歳の頃。自宅の近所にあるピアノ教室に通いはじめたことがきっかけだった。やさしくて笑顔がすてきな先生にあこがれ、教室に通うのが楽しみだったという。小学校、中学校とピアノを続けるも、将来の職業にするつもりはなかった。プロの音楽家への道がどれほど険しいか、周囲の人々や先輩たちを見て知っていたからだ。高校生の頃には別の道を考え、一度は音楽から離れたものの、自分自身が本当にやりたいことを見つめなおし、再び音楽の道を目指すことを決意する。 「相愛大学を選んだのは、自宅から通える距離だったということもあるのですが、この方から学びたいという先生がいらっしゃったということも大きかったです」と進路を選択した高校時代を振り返った。演奏家や作曲家よりもピアノの先生になりたいという思いを抱いていた松本さん。中学・高校の教員免許も取得し、学生時代には模擬授業にも力を入れた。卒業後は大学や専門学校で講師を務める多忙な日々の中、プライベートな時間も大事にしたいと訪れた沖縄で地元の漁師と出会い、結婚して移住することになる。 「親戚も友達もいない土地で新しい生活をはじめることにまったく不安がなかったといえば嘘になりますし、沖縄で音楽の仕事ができるとも思っていませんでした。でも、幸いなことにいろんな出会いがつながって、音楽講師の職を得られたんです」早い時間の子どもたちのレッスンから、時間帯が遅めの一般クラスまで担当していたが、出産して子育てがはじまると、夕方から夜にかけて働くのが難しくなり、日中に働ける親子向けのリトミックを中心に。楽しく音を聞きながら基本的な音楽能力を伸ばし、身体的、感覚的に成長するリトミックは乳幼児教育のひとつとして近年注目を浴びている。松本さんがこだわっているのは、子どもだけでなく親子で一緒に楽しむ『音脳リトミック』だ。「音楽的能力を伸ばすことももちろん大事なんですが、どう表現するか、心の成長のほうがもっと大事だと思うんです。親子で一緒に取り組むことで、心のつながりも強くなります」自身も母親として子どもと接する立場で、親子どちらともコミュニケーションが取れることが強みだ。やわらかな笑顔とやさしい語り口で、教室に通う親からも小さな子どもからも信頼されている。「小さい頃憧れたピアノの先生になれているかはわかりませんけど、とても充実した日々を送っています。プロの演奏家や作曲家だけが音楽の道じゃないので、自分の夢をあきらめず、広い視野でチャンスをつかむことが大事だと思います」と語った。

裏表のないさっぱりとした性格で、生徒や同僚からの信頼も厚い

首が座った赤ちゃんから通えるリトミック教室は珍しく、 遠方から通うひとも多い

大阪の中心地、大阪市にある相愛大学は1888年(明治21年)に起源をもち今年で創立133年の伝統を誇る総合大学です。相愛大学には、音楽学科、人文学科、子ども発達学科、発達栄養学科の4つの学科があり、1200名を超える学生たちが目標に向かって学んでいます。

●大阪府大阪市住之江区南港中4-4-1
☎︎06-6612-5900(代)

★企業DATA

hinata-piano

ベビーリトミックから音楽大学受験のための本格的なレッスンまで幅広く受け入れている。現在、浦添市の「hinata-piano浦西」、宜野湾市の「hinata-piano真栄原」の2か所に教室があり、経験豊富な先生たちがレッスンを行っている。

●沖縄県浦添市当山2-9-7
☎︎098-874-2172

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